対日入国制限、韓国内からも批判「防疫より政治的思惑」

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ソウル=神谷毅
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 日本政府が新型コロナウイルス感染症対策で中国と韓国からの入国制限を9日から強化することに対し、韓国政府が6日に発表した事実上の対抗措置をめぐり、韓国で「防疫のためというより政治的な思惑がある」と批判が出ている。

 韓国外交省は、日本人に認めている査証(ビザ)免除措置(90日以内)と発効済み査証の効力停止を9日から行う。丁世均(チョンセギュン)首相は7日のコロナウイルス関連の会議で「日本の不当な措置をめぐる韓国の対抗措置は避けられない」と語った。康京和(カンギョンファ)外相は冨田浩司駐韓大使を6日に呼んだ際、日本の措置は「非友好的で非科学的だ」と批判した。

 外交省関係者は韓国記者団に6日、「日本の措置は外交的なものとみている。これに対し外交的な性格の措置を行ったまでだ」と説明。日本より厳しい入国禁止を行う豪州に対抗措置をとっていない点には「韓日関係と、韓国と豪州との関係が同じということはありえない」とも語った。

 保守系の韓国メディアや政治家らは、中国の地方政府が入国した韓国人を隔離していても韓国政府が対抗措置をとっていないことに「日本への対応は感情的で過剰だ」とも批判している。

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 一方で韓国側は「日本では検…

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