PCR検査の保険適用は正解? 医療政策のプロの懸念は

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松浦祐子
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 新型コロナウイルスの感染の有無を判定するのに使われている唯一の検査がPCR検査だ。鼻やのどの奥にある粘液を綿棒でぬぐって採り、それに含まれるウイルスを調べる検査だ。6日から、公的医療保険が適用されるようになった。鎌江伊三夫・東京大公共政策大学院特任教授(医療政策・技術評価)に聞いた。

 鎌江さんは「国民の新型コロナウイルスへの不安が高まる中、緊急対応として当面行うのは良いが、将来的にはきちんと適用の是非を検証する必要がある」と強調する。

 検査に完全なものはなく、わかるのは感染の「可能性」だ。感染の「有無」が100%わかるわけではない。感染しているのに陰性になる「偽陰性」と、感染していないのに陽性となる「偽陽性」という二つのエラーが一定の割合で起きる。偽陰性による見落とし、偽陽性でのぬれぎぬが生じるのはまぬがれない。

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 現在、新型コロナウイルスが…

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