コロナ拡大、落語家にいまできること 2児の父は考えた

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篠塚健一
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 新型コロナウイルスの感染拡大で全国各地のイベントが中止される中、多くの芸人たちが仕事を減らしている。2児の父である大阪市落語家桂福丸さん(41)も、出演予定だった落語会が続々と中止された。休校で家にいることが多くなった小学生の役に立てばと、落語の映像をインターネットの動画サイトに配信した。こんな状況だからこそ、見えてきたものがあるという。

 「直前になって、どんどん中止になる。こんなことはこれまでなかった」

 2月下旬から落語会の中止の知らせが急増し、3月分だけでも13公演がなくなったという。これに加えて、小1の長男が通う市立小学校が休校することになり、長女の幼稚園も休園が決まった。

 「どないしよ」。幼い子だけで家にいさせるわけにはいかないと、医療事務の仕事をする妻と話し合い、どちらかが一緒にいることにした。やむを得ず、寄席の楽屋に子ども2人を連れて行ったこともある。

 困っている家庭は全国にある。時間をもてあます子どもたちに「ゲーム漬け」になってほしくないとの思いもあった。3日に6本の落語を収録し、「小学生向け おうちでらくご」シリーズとしてユーチューブの「ふくまるらくご」チャンネルに配信した。

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 それぞれのはじめに落語にま…

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