米もクルーズ船100人を緊急検査 死者が下船者と判明

サンフランシスコ=尾形聡彦
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 新型コロナウイルスを巡り、米カリフォルニア州で4日に初めて死亡が確認された男性がクルーズ船からの下船者だったことがわかり、米当局が5日、このクルーズ船をサンフランシスコ沖に停泊させて、感染の可能性がある約100人の乗客らの緊急検査に入った。数時間で検査結果を出す見込みで、その後対応を検討するという。

 死亡したのは同州の71歳の男性で、2月にサンフランシスコからメキシコに行くクルーズ船「グランド・プリンセス」に乗船。同州に戻った際に下船していた。

 クルーズ船は4日にサンフランシスコ港に到着する予定だったが、死者の判明を受けて、カリフォルニア州当局などが沖合に停泊させていた。

 州当局や米疾病対策センター(CDC)は5日朝、クルーズ船にヘリコプターで検査キットを送った。船を運航する米プリンセス・クルーズ社によると「100人に満たない数の乗客や乗務員」が検査されるという。米メディアによると、乗客11人と乗務員10人にかぜのような症状が出ている。約2500人の乗客の半数以上は同州民だ。

 プリンセス・クルーズ社は、日本で横浜沖に停泊した「ダイヤモンド・プリンセス」も運航していた。日本同様の事態に、米国内でも関心が高まっている。

 カリフォルニア州では4日時点で、感染者数は53人、死者は1人。ニューサム同州知事は4日、同州に非常事態を宣言していた。(サンフランシスコ=尾形聡彦)

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