関電、黙殺した内部告発 発覚後も保身続けたトップ

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 「あそこで引き返せなかったのは大きな反省事項。非難されても仕方がない」

 関西電力が金品受領問題の社内調査を2018年秋に終えた後の経営判断を巡り、ある幹部は翌年の3月に届いた告発文書への対応を悔やんだ。

 「お客様から頂いている電気料金」が、原発工事の発注を通じて関電の幹部たちに「還流」していた――。

 岩根茂樹社長宛ての文書はそう指摘し、「関与した一連の幹部を追放すること」を要求。ほぼ固まりつつあった6月の株主総会での役員人事の見直しを求めた。問題の「隠蔽(いんぺい)」を続ければ報道機関にも情報提供すると書かれていた。

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 受け取った岩根氏は直ちに八…

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