朝日新聞社社主・村山美知子氏が死去 99歳

 朝日新聞社社主で大阪国際フェスティバル協会会長の村山美知子(むらやま・みちこ)さんが3日午前0時12分、肺炎のため死去した。99歳だった。葬儀は関係者のみの密葬で営まれる。喪主はおい恭平(きょうへい)さん。香典、供花、供物は辞退している。後日、お別れの会を開く。

 朝日新聞を創業した村山龍平(りょうへい)の孫で、村山長挙(ながたか)前社主の長女。甲南高等女学校を卒業。1977年、父の死去に伴い、朝日新聞社社主となった。

 58年に開館したフェスティバルホール大阪市北区)に、世界的な音楽家や楽団などを招く「大阪国際フェスティバル」を創始し、40年近くにわたり主宰した。同フェスティバルでは、ワーグナーゆかりのドイツバイロイト音楽祭の海外初公演を実現するなど、国内外の優れた芸術を紹介し続けた。70年の大阪万博では一時、クラシック音楽担当のプロデューサーも務めた。

 祖父と父が収集した古美術品などを公開する公益財団法人香雪美術館名誉理事長。朝日放送非常勤取締役も務めた。お別れの会は、朝日新聞社と香雪美術館が開く。

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