亡くなった親の家の不動産価値が低いと、子が欲しがらず、相続登記されないまま売り買いもできなくなる「負動産」に陥りがちだ。その連鎖を自分の代でくい止めようと動いた男性が、埼玉県秩父市にいる。
男性(69)の父は1997年に亡くなり、長男である兄が秩父市内の1千坪(3300平方メートル)を超える土地と建物を引き継いだ。そのとき男性は家を出ていて、実家のことは兄に任せていた。
その兄が2016年、72歳で亡くなった。兄は相続登記をしておらず、家の名義は父のままになっていた。
家の相続人は、男性のほか、70代の姉2人と60代の弟、兄の子ども2人の計6人。全員が集まって実家をどうするかを話し合ったが、誰も相続したいとは言わなかった。
男性自身にも市外に家があり、子ども2人もそれぞれマイホームを持っている。
結局、男性が責任を持ってその家を売却することになった。
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相続登記されず、亡父の名義…
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