デマ拡散、トイレットペーパー消えた 「在庫は十分」

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江口英佑 栗林史子
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 新型コロナウイルスの感染拡大につれ、使い捨てマスクだけでなく、トイレットペーパーやティッシュペーパーが店頭で品薄になっている。ここ数日、主にSNSで「マスクとトイレットペーパーの原料は同じ」「新型肺炎の影響でトイレットペーパーが今後なくなる」「トイレットペーパーを買いだめしておけ」といったデマが拡散したことが品薄を招いているようだ。業界団体や政府は「在庫は十分ある。冷静な行動を」と呼びかけている。

 28日午後、東京都内のドラッグストアの店頭には「トイレットペーパー・ティッシュペーパー完売」の貼り紙があった。店長の男性によると、午前7時半の開店と同時に2台のレジに20人が並び、今週末の分も含めて仕入れていたトイレットペーパー80パックとティッシュペーパー120パックがすぐ売り切れたという。午前中にトイレットペーパーを買った近所の70代の主婦は「うわさが広がり、あっという間になくなった。昔のオイルショックの時みたい」。「東日本大震災直後のように流通が寸断されたわけではないので、この状況が長引くとは思えないが、マスクのように買い占めがひどくならないか心配」と店長。週明けに再入荷する予定という。

 フリマアプリやオークションサイトなどでは高額での出品が相次いでいる。メルカリでは通常300~400円前後のトイレットペーパー1パックが1千~2千円程度で出品され、実際に購入されている。アマゾンや楽天市場などの通販サイトでも、通常より高額で出品される例があった。

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