隠岐の島に移住した医師 聖火ランで「やりがい伝える」
浪間新太
聖火がまちに 島根
漁業や観光業が盛んな隠岐諸島の島後(どうご)(島根県隠岐の島町)。約1万4千人が暮らす町の高齢化率は40%を超える。人口は合併に伴って町が誕生した2004年から約3500人減った。
聖火ランナーに選ばれた医師の松下耕太郎さん(59)は2010年にへき地医療を志し、広島市内の病院から、島にある二つの診療所の所長へと転身した。きっかけは趣味で参加した「隠岐の島ウルトラマラソン」。2回目の参加となった08年大会の後、完走証とともに参加者全員に郵送されてきた文書に心が動かされた。A4判の用紙に「本町の医療は不安定で深刻な状況」「後任医師の目処(めど)は立っていません」とあり、知り合いに医師がいたら紹介してほしいと結んでいた。
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即断はできなかったが、大会…
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