患者を生きる・職場で「クローン病」(1)
何かがおかしい。
北九州市の西裕亮(にしゆうすけ)さん(41)は、2012年ごろから原因不明の発熱に悩まされるようになった。ほかに目立った症状はないのに、何となくだるい。
市内の病院を受診すると、「渡航歴はありますか」「何かペットは飼っていますか」と聞かれた。いずれも心当たりはない。診断は「不明熱」。医師は「様子をみましょう」と歯切れの悪い説明を繰り返した。
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連載患者を生きる
この連載の一覧を見る- 北林晃治(きたばやし・こうじ)朝日新聞記者
- 科学医療部記者。02年入社、北海道報道部、さいたま総局、東京本社生活部、社会部、特別報道部などで医療など社会保障分野の取材を担当。