「バズって」成長、夢も増えた 色鉛筆画家になった高3

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辻健治
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 SNSで公開した動物の絵をきっかけに、色鉛筆画家の道を歩み始めた高校生がいる。京都市の高校3年生、安部祐一朗さん(17)。精緻(せいち)な鉛筆さばきの絵は反響を呼び、ネットの世界だけにとどまらなくなった。

 今年1月、伊勢丹新宿店(東京)の文房具売り場に、20人近い人だかりができた。「長靴をはいた猫」のハンドルネームで活動する安部さんが、2日間でB5判1枚の猫の絵を仕上げる実演を披露した。

 「やりがいを感じるのは?」「絵に『命が入ったな』って思った時です」。見物客の質問に答えながら、安部さんは様々な色を使い分けて塗り重ねていく。猫のデッサンは写実的で、多くの人が思わず声を出して足を止めた。「すごい。写真みたい」

 その後も個人や企業から依頼が続き、学業と並行して仕事に臨んだ。2月には名古屋市で個展を開いた。伊勢丹でのイベントを打診した筆記具会社・酒井(大阪市)の菅野竜太郎さんは「伊勢丹から求められたのは『他では見られないもの』。彼の作品なら応えられると思った」と話す。

 人前で描く色鉛筆画家になったきっかけは、ツイッターでのつぶやきだった。

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