続く唐突な判断、影響甚大な休校 政府は丁寧に説明を

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視点(医療担当・阿部彰芳)

 全国の小中高校がすべて臨時休校すれば、子どもや教師だけでなく社会・経済へのインパクトは甚大だ。子を抱えながら働く親はどうすればいいのか。子育て中の医療者が休み、ドミノ倒しで職場に影響すれば、ぎりぎりで踏ん張る医療体制が崩壊しかねない。そうなれば本末転倒だ。

 ただでさえ、ウイルス検査の態勢などに不信感がある。前日にも唐突にスポーツ・文化イベントの自粛が要請された。繰り返される「説明のなさ」は社会的な混乱だけでなく、無用な不安をも増幅させる。決断の根拠を早急に説明し、ウイルスに立ち向かう道筋をきちんと示して欲しい。

 政府は25日に基本方針をまとめたばかりだ。そこに「全国一律」に踏み切る記載はなかった。この2日間で事態が変わったのか? なぜ全国一律? 社会に及ぼす負担の大きさを上回る効果が期待できるのか?

 未知の部分が多い新型ウイルスの封じ込めに、思い切った政策が必要なのは理解できる。インフルエンザ並みの感染力があり、高齢者や持病のある人で重症化しやすい。だが、強力な政策は副作用も大きい。納得のいく丁寧な説明が欠かせない。

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■「やってる感、出すためか」…

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