いじめ被害者が加害者に謝罪、顧問が指示 不登校に

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 兵庫県尼崎市立尼崎高校の水泳部で昨年、2年生の女子生徒(17)が、いじめの相談をした顧問に「うそをついた」などと言われ、加害生徒側に謝罪させられていたとして、市教育委員会側が調査を進めていることがわかった。同校はいじめ防止対策推進法の「重大事態」にあたると判断。女子生徒は謝罪後、急性ストレス障害などと診断され、不登校になった。

 女子生徒の父親によると、昨夏、女子生徒は他の2年生の女子部員3人から無視されるなど仲間外れにされ始め、11月、これに気づいた男子部員らに相談するようになった。すると、女子部員3人から「男子に相談してるんちゃうの?」と言われ、怖くなって否定した。

 だが、本当のことを言いたいと考えて男性顧問に相談したところ、3人の話を聞いた顧問から「男子部員に相談していないとうそをついた。仲間外れもうそ。3人に謝れ」と指示され、謝罪させられたという。

 その後、女子生徒は登校できなくなった。母親が「このままでは部に戻れない」と別の男性顧問に解決を依頼したが、「時間が解決する」と取り合ってもらえなかったという。女子生徒は急性ストレス障害と診断された。部活を休みながら登校を再開したが、12月には不登校になり、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断されたという。

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