AIが描いた手塚治虫の「新作」 27日モーニング掲載

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加藤勇介
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 「漫画の神様」手塚治虫がAI(人工知能)で新作を発表――。27日発売の青年漫画誌「モーニング」(講談社)に、手塚治虫作品を学習したAIを活用した新作漫画「ぱいどん」が掲載される。

 物語は2030年の東京を舞台に、管理社会に背を向けるホームレスの哲学者「ぱいどん」が事件解決を目指すというもの。物語の大まかなあらすじや主人公像の設定、キャラクターデザインの原案をAIが考えた。詳細なストーリーや作画は人間の手で仕上げた、AIと人の共作漫画になる。

 半導体大手のキオクシア(旧東芝メモリ)と手塚プロダクションなどが、1989年に死去した手塚治虫が、現在も生きていて漫画を描いたらをコンセプトに進めた企画。26日にお披露目イベントが開かれ、手塚治虫の長男で手塚プロダクション取締役の手塚眞さんは「新作漫画はまさに手塚治虫の世界のよう。まだ発展途上だが、漫画文化を未来に残すのに役立つ技術」、プロジェクトに携わった慶応大の栗原聡教授は「AIには懸念の声も多いが、人に取って代わる脅威でなく、人をサポートする事例だ」と話した。

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■「手塚先生がアトムとなって…

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