母の宗教通さないと決められず、うんざり 就職も結婚も

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悩みのるつぼ) 相談者

 20代女性です。宗教との距離の置き方に悩んでいます。

 母は、専業主婦でずっと家にいます。特別なコミュニティーもない母にとって、息抜きや心の支えになっているのが信仰です。母は、ある新興宗教の信者で、私も生まれたときから入信させられています。

 しかし、私は受験や就職、結婚などすべて宗教を通さないと決められないことにうんざりし、また宗教への不信感も拭えません。

 父親は母の信仰を知りませんが、宗教は公序良俗に反するものでなく、怪しいツボや水を売るわけでもなく、活動費は月数千円です。良き母親として育ててくれたことへの感謝の気持ちもありますし、その裏での彼女の努力(もちろん宗教の指針のもとですが)も理解しているつもりです。今は、母親には嫌だとは言わずに通っております。

 私は就職を機に自立し(宗教を通して就職先を決めれば母も安心でしょうし)、結婚などその後の人生については自分で決められるようになりたいと考えています。そのためには、母親と関係を絶つことも覚悟しています。一方で、私の将来の社会的信用もありますし、宗教の善良性や母のことを考えると、決別までしなくてもよいのかなと迷っています。

 これから、母親と宗教に対して、どのように接していけばいいでしょうか。

回答者 政治学者・姜尚中

 まず確認しておくべきことは、あなたは母親思いの優しい娘であり、お母さんも娘を愛する慈悲深い親だということです。しかし、それでもあなたは悩み、お母さんとの絆を断ち切るべきかどうか迷っています。

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 どうしてこうなってしまった…

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