南スーダン、暫定の連立政権発足 40万人が内戦で犠牲

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ヨハネスブルク=石原孝
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 2011年に独立したアフリカ東部にある南スーダンの内戦をめぐり、政府と反政府勢力側が22日、暫定の連立政権を発足させた。3年以内に独立後初の選挙を実施し、正式な政権発足を目指すが、40万人近くが内戦で犠牲になった国のかじ取りは難航が予想されている。

 キール大統領はこの日、長年対立していた反政府勢力トップのマシャル氏らの副大統領就任式に出席し、「(連立政権の発足は)戦争の終わりを意味する」と強調した。マシャル氏も「長く続いた国民の苦しみが終わるよう、我々はともに取り組むことを誓う」と約束した。

 連立政権は、18年9月の和平合意を受けて発足した。当初は昨年5月が期限だったが、権力基盤を決める州の数やマシャル氏側の治安部隊の国軍への統合をめぐって対立。結局、主要援助国の米国が政権幹部らの資産凍結の制裁などで双方に圧力をかけ、発足にこぎつけた。

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 今後は、約200万人に及ぶ…

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