福井)江戸の伝統、奥越に春の足音 勝山左義長まつり

平野尚紀
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 奥越に春を呼ぶと言われる「勝山左義長まつり」が22日、福井県勝山市街地で開かれた。各地区のやぐらが12基並び、その上では太鼓や三味線、笛の音に合わせ、大人から子どもまではやしを披露した。23日まで。

 勝山左義長は、江戸時代に始まったとされる。大きなやぐらは高さ約6メートルで、長じゅばん姿の人々が軽快なはやしに乗っておどけたしぐさを見せた。上後区で太鼓を務めた大学1年の笠松直斗さん(19)は「(伝統あるまつりで)たたかせてもらい、感謝したい」。

 各地区は生活用具を使い、干支(えと)にちなむなどした「作り物」も制作。やぐら近くで展示され、前で記念撮影する人の姿もあった。商店街には軽食やスイーツの屋台も並び、街全体がお祭りムードに包まれた。

 23日は午前10時から、子どもたちがはやしの出来栄えを競う「子どもばやしコンクール」がある。午後8時から、14のご神体に一斉に火を付け、五穀豊穣(ほうじょう)などを祈るどんど焼きで閉幕する。(平野尚紀)

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