ブライアン・メイさん、天文台を急きょ訪問 職員ら歓喜

ボヘミアン・ラプソディ特集

向井大輔
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 英ロックバンド「クイーン」のギタリスト、ブライアン・メイさんが1月、京都市山科区の京都大花山天文台をプライベートで訪れた。天文学者でもあるメイさんの突然の訪問に、教員や職員は準備に大わらわ。メイさんからは望遠鏡の架台にサインしてもらうなど、90年超の歴史を持つ天文台にとって歴史的な一日となった。

 メイさん訪問のきっかけは、花山天文台の柴田一成・前台長が知人を介して送った熱烈な招待メールだ。太陽の観測で知られる花山天文台は、「アマチュア天文学の聖地」と呼ばれているが、近年は京大に別の天文台ができたことから、資金難で存続が心配されている。柴田さんは「メイさんに来てもらえれば、多くの人に天文台を知ってもらえる」と期待した。

 ライブツアーで来日中だったメイさん側から、正式に訪問するという連絡がきたのは数日前。どれぐらい滞在するかも分からなかったが、柴田さんらはあわてて案内の手順などを確認し、当日に臨んだ。

 同じ太陽系の研究で博士号を取得したメイさんは、天文台の設備に興味津々の様子で、望遠鏡や展示されている写真などをスマホでさかんに撮影し、柴田さんらの予想を超えた約2時間を過ごした。サインのほかにも、手形を押すなどの大サービスで、職員らは大喜び。最後は全員で記念撮影をした。

 メイさんは「こんなすばらしい建物は、子どもたちのためにも残さなければならない。私はサポートする」と力を込めた。柴田さんは「感激の一言。メイさんの言葉を励みに天文台維持に向けてがんばりたい」と話した。(向井大輔)

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