砂浜で生きる珍キノコ、高2が生態発見 全国の砂浜歩く

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藤田明人
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 砂浜で生きるキノコ「スナジホウライタケ」の観察を続けた神戸学院大学付属高校(神戸市)2年の和田匠平さんが、科学技術の研究成果を競う「第17回高校生科学技術チャレンジ(JSEC〈ジェイセック〉)」(朝日新聞社、テレビ朝日主催)で「荏原製作所賞」を受賞した。過酷な環境の下、身を守るために自ら砂をまとうことなどを突きとめたという。

 和田さんは幼少期に興味を持って以来、キノコの観察や研究に没頭。これまでに新種を発見したり、共著を発表したりしてきた。自宅には1千以上のキノコの標本があるという。

 各地のスナジホウライタケを観察するため、北海道から沖縄まで全国の海岸に足を運んだ。その結果、直射日光や風などの外的刺激から身を守るために、柄に自ら砂をまとう工夫をしていることを発見した。また、過酷な環境下のキノコは表面の形を変えていくことを確認。表皮組織の形態による分類が適切ではないと提言もした。

 JSECでは、一つのテーマを長年追い、独自の成果を達成したことが高く評価された。2月13日には、同高を訪れた荏原製作所宣伝・社会貢献課の薄雅幸課長らから賞状を贈られた。

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