民泊、日本の風土と相性よく Airbnb日本法人代表
2020年東京五輪・パラリンピックや大会後を見すえ、解決したい課題や取り組みたい活動を聞きました。
Airbnb Japan・田辺泰之代表取締役
Airbnb(エアビーアンドビー)は米サンフランシスコ発祥で、世界最大の民泊仲介サイトを運営しています。220の国・地域で事業を手がけ、宿泊できる物件は700万件超。1日に平均200万人が利用しています。
昨年11月、国際オリンピック委員会と国際パラリンピック委員会の最上位(TOP)スポンサーに加わりました。五輪はスポーツを通じて人と人とをつなぐ世界最大のイベントです。民泊を多くの人に利用してもらえるよう、宿泊できる物件の数と種類を増やしたいと思っています。
私たちがめざすのは、旅を通じて人々がつながる「国境のない世界」です。旅行者がどこを訪れても歓迎され、郷里に帰ってきたような心地良さを感じてほしいと願っています。民泊はその手段であり、旅の新しい価値を提供するものです。
私自身、忘れられない体験があります。京都の山里にある民家に泊まった時のことです。外は雪景色。かやぶき屋根の家で囲炉裏を囲み、「朝じめ」の鶏も食べました。五右衛門風呂につかりました。伝統文化を体験し、旅は一種のエンターテインメントだと感じました。地元に暮らす人の日常が、旅のコンテンツになるのです。その意味では、日本の風土と民泊の相性は良いと思います。観光資源は尽きませんし、安全ですから。
今夏の東京五輪・パラリンピ…
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