三菱UFJや第一生命、社員の給与差拡大容認 春闘で

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笠井哲也 新宅あゆみ
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 大手金融機関が、社員の能力や成果などで給与差を設ける制度導入を進めている。三菱UFJ銀行の労使は今春闘で一律の賃上げを交渉せず、人事評価をもとに行員ごとの賃上げ率を決めることにする。第一生命ホールディングスは仕事の成果で給与差を設ける制度をめざす。

 自動車業界も今春闘で、全従業員の賃金水準を一律に底上げするベースアップ(ベア)の統一要求を見送っている。金融業界はIT系の専門人材の獲得競争が激しくなっており、制度改革で人材の確保をめざす。

 三菱UFJ銀行の労働組合側は今春闘でベア要求をやめる。代わりに、全従業員の給与・賞与の総額を示す「基礎年収」を何%上げるかの要求とする。増額分は上司らが人事評価で差をつけて配分。これまでは同期入行で同じ仕事をしていれば同じ賃上げ率だったが、今後は評価次第で差が出る。増額幅などは3月末にも労使で合意の見通し。

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 同行は昨年4月、マネジメン…

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