エレカシ宮本浩次 バンドかソロか、50代の揺れる心 

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榊原謙
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 「今宵(こよい)の月のように」などのヒット曲で知られるバンド、エレファントカシマシ宮本浩次さん(53)がソロの歌手としての活動を加速させています。50代を迎えて「残り時間」を意識し始めるなか、いま歌いたい歌とバンドの間で揺れる心がありました。

 エレカシがデビュー30年目となった2017年の大みそか。初出場したNHK紅白歌合戦で、アコースティックギターを肩に掛けて「今宵の月のように」を歌い上げた。悲願の舞台に代表曲で立てた。「私にとっての勲章です」

 1988年デビュー。歌唱力や文学的な歌詞が早くから評価されたが、初期はなかなか売れず、レコード会社に契約を打ち切られる辛酸もなめた。バンドのほぼ全ての楽曲を作り、ライブではメンバーを鼓舞する。一時は難聴を発症したが克服し、エレカシのフロントマンとして走り続けてきた。

 その一方で、幼い自分を児童合唱団に入れてくれた母親や親しく交わってきた人たちを見送り、自らの「残り時間」を思うようになった。「限りのある日々、というか。私もいつか死にますから」

限りある日々、自分もいつか死ぬ

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 紅白出場を果たし、節目の全…

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