いざJ1開幕、連覇か混戦か 全18クラブを戦力診断

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吉田純哉
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 明治安田生命J1は21日、開幕する。攻撃的なスタイルを構築した横浜マは03、04年以来の2連覇を狙う。ただ、過去10シーズンで優勝したクラブは七つと顔ぶれは移り変わっており、今年も混戦が予想される。

 昨季15年ぶりにJ1を制した横浜マは主力がほぼ残留した。ポステコグルー監督のもと、リーグ最多68得点を挙げた攻撃力は健在。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)との連戦は不安材料だが、故障者に対処できるのは大きい。イングランドプレミアリーグ王者マンチェスター・シティーを中心とする組織と連携し、世界中の選手データを活用した効果的な補強ですぐに穴を埋められる。

 前評判が高いのは、2季ぶりの優勝を狙う川崎だ。昨季4位でACL出場権をつかめなかったため、リーグ戦に注力できる。主力に優勝経験があるのは頼もしい。キーマンは、パスサッカーの中心を成すMF大島だ。負傷がちな司令塔がシーズン通して働ければ、優勝争いに絡んでくる。

 大きな期待を抱かせるのが昨季8位の神戸だ。元日の天皇杯で初タイトルを獲得し、自信をつけている。近年、元スペイン代表MFイニエスタら大型補強で沸かせてきた。今季は堅実。清水から加入したFWドウグラスは昨季、得点王に1点差に迫った実力派だ。脇を固める日本選手もMF山口、DF酒井ら代表クラス。個の力がまとまれば、突っ走る潜在能力はある。

 堅実な補強をしたFC東京、昨季リーグ最少25失点と堅守を誇るセ大阪、GK大迫ら東京五輪世代が育つ広島、18年ワールドカップロシア大会で主力だったDF昌子が加わったガ大阪も面白い。昨季3位の鹿島は監督だけでなく、選手も多く代わり、苦しむだろう。

 市場の国際化で、Jリーグからも若手が次々に引き抜かれる時代。夏場には移籍で主力も入れ替わる。クラブの総合力が試されるシーズンが幕を開ける。(吉田純哉)

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 横浜マの連覇なるか。それとも阻むクラブが出てくるのか。全18クラブの戦力を開幕カードごとに分けて紹介する。布陣も予想した。今季は湘南―浦和戦で幕を開ける。

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