判断分かれた「夫婦道中」 森友捜査は「国策」だったか

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米田優人 吉村治彦 徳永猛城 多鹿ちなみ 細見卓司
【動画】森友学園事件で籠池夫妻に判決 心境語る妻の諄子被告=遠藤真梨撮影
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 「黄金の 夫婦(めおと)道中 日本晴」と法廷で心境を詠み上げていた森友学園前理事長の籠池泰典被告(67)と妻諄子被告(63)に対する判決は、夫が実刑、妻が執行猶予と判断が分かれた。泰典被告は控訴する意向で、裁判は続く見通しだ。捜査は被告が言う「国策」だったのか。一連の問題は社会に何を問いかけるのか。

 大阪地裁の201号法廷。証言台の前に並んで座った2人は、判決主文を聞くと、裁判長に深々と頭を下げた。その後は「お父さんの手が冷たかった」(諄子被告)と、手をつないで判決理由を聞いた。

 判決後に報道陣の取材に応じた諄子被告によると、退廷する泰典被告に、諄子被告が「絶対頑張ろう」と声をかけると、泰典被告は「うん、うん」とうなずいたという。判決を受け、保釈されていた泰典被告は大阪拘置所に収容され、弁護側は地裁に改めて保釈を申請した。

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