「赤福」の会長が辞任 指定暴力団の代紋入り焼酎販売

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 赤福餅で知られる三重県伊勢市和菓子老舗「赤福」の浜田益嗣(ますたね)会長(82)が、指定暴力団と関わりを持った責任を取り、同社の会長と関連会社の全役職を1月16日付で辞任していたことがわかった。自らの受注でグループ会社が11年半の間、指定暴力団と取引していたという。

 浜田氏が社長を務めていた赤福の持ち株会社「浜田総業」(伊勢市)によると、浜田総業グループの酒造会社「伊勢萬」(同)が2000年12月から12年6月にかけて、焼酎「ステラ」の陶器製の容器の一部に指定暴力団の代紋の焼き印を押して販売していた。

 浜田氏は1989年ごろ、宴席で飲食店の従業員から暴力団幹部を紹介され、以後、96年まで複数回にわたって飲食などをしたという。00年からは浜田氏が暴力団幹部から直接受注する形で、24回にわたって計8180本の焼酎を販売。うち代紋が入ったものは3466本あり、会社として約1500万円の売上高を得ていたという。

 昨年12月、この件を知った男が浜田総業から現金を脅し取ろうとする恐喝未遂事件が発生。浜田総業は弁護士ら3人による第三者委員会の発足を検討していたが、発足前の1月16日、浜田氏は「色々な方に迷惑、心配をかける」として、赤福会長と浜田総業社長のほか、グループ4社の取締役の辞表を提出。いずれも受理された。

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 浜田氏は68年に赤福の10…

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