第2回背番号は投票で 自主性尊重「怒られるより成長できる」

有料記事部活動改革のいま

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 「生徒主体で活動する部」と聞き、兵庫県加東市の兵庫教育大付属中・軟式野球部を訪ねると、生徒たちはトスバッティングに取り組んでいた。

 外角に球を投げてもらう選手、片足をブロックに乗せる選手。監督の山本泰博教諭は目的だけを聞く。「外角を引っ張る意識で」「体重移動をスムーズにするため」と個々が答え、自分たちで決めたメニューを消化していく。

 部員15人。部の運営は部室管理、ボール管理、試合準備など、全員が何かの責任を持つ「1人1役リーダー制」を採る。それぞれが書く野球ノートも、ノートリーダーがまず目を通す。「同じ目線のチームメートが読むことが前提なら『いい格好』ができず、まず自分を見つめるようになる」

 昨年末の試合で、先発メンバーは山本教諭が決めたが、背番号は事前に全員投票で決めた。上級生でもレギュラー番号に1票も入らない選手がいた。やはり自分を見つめる機会になる。

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