元プロ2人がタッグ組み指導 躍進狙う東京国際大野球部

有料記事

杉山圭子
[PR]

 プロ野球ヤクルトで選手として活躍した角冨士夫監督(63)率いる東京国際大学野球部が、元巨人の津末英明さん(61)を新たにコーチに迎え、9年ぶりのリーグ優勝をめざす。同大は1月の箱根駅伝で駅伝部が史上最高の5位に入って注目されたばかり。「次は野球で旋風を」と一丸となっている。

 今月、埼玉県坂戸市にあるグラウンドを訪れた。東京新大学リーグ1部に所属し、部員数は今春入学予定の60人を含めると170人を超える。「これだけの大所帯をどう導けばいいのか。初めはどうなることかと……」。角監督は昨年2月、当時175人いた部員らを前にした心境をそう振り返る。

 それまでの44年間はプレーも指導もヤクルト一筋で、学生を教えるのは初めて。就任から2カ月足らずでリーグ戦が開幕し、「試合中、ほんとに胃が痛かった。そんなことは野球をやってきて初めてでしたよ」。

 掲げたモットーは「攻める野球」。「投手は強気に内角を突き、打者は狙った球をどんどん打ちにいく。走者は積極的に次の塁を狙い、守りも、待つのでなく自分からとりにいこう」

 だが、実戦を重ねるうちに気がついた。「強いチームと比べると、うちの選手は体が小さく、パワーが足りない。攻める野球を実践するには150キロ台の速球を打ち返すパワーがないと」

 昨年のリーグ戦の順位は春秋とも4位。秋は最終週まで優勝を争ったが、共栄大に連敗し、王座を奪われた。リーグを制するには共栄大や、昨秋のドラフト会議で2投手が指名されてプロ入りした創価大の壁を破らなくてはならない。

 角監督はトレーニング環境の整備を大学に頼み、昨年10月、野球部専用のジムが完成した。さらに、打力アップを目指し、打撃指導を専門に行うコーチとして招かれたのが津末さんだ。

ここから続き

 2人は、それぞれの球団の編…

この記事は有料記事です。残り1330文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら