古墳の警告 「卑弥呼の鏡」の陰に
渡義人
災害考古学 第7部
1993年、神戸市灘区の西求女塚(にしもとめづか)古墳(国史跡)は大きな注目を集めていた。
女王卑弥呼が中国・魏(ぎ)の皇帝からもらった鏡とも言われる「三角縁神獣鏡(さんかくえんしんじゅうきょう)」が7面みつかっていた。3世紀中ごろに造営されたとの見方も出て、邪馬台国の所在地論争にも影響を与える可能性が指摘された。だが、もう一つの重要な発見は、この時点では大きな話題にならなかった。
「あれは古墳からの警告だったのかもしれない、と今だから思うんです」
ここから続き
93~94年の発掘調査に携…
【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら