「ゲイが大統領になる国でない」民主新星への発言に波紋
米大統領選に向けた民主党の候補者争いで、同性愛を公表しているピート・ブティジェッジ前サウスベンド市長(38)の支持が伸びるなか、トランプ大統領に近いラジオ司会者が、「米国はまだ、ゲイが大統領に当選できる国ではない」と発言し、波紋を広げている。発言に対しては民主、共和の両党から批判が出ているが、トランプ氏の周辺が今後もこうした攻撃をする可能性はある。
発言をしたのは、トランプ氏の熱心な支持者として知られるラッシュ・リンボー氏(69)。12日、自らの番組でブティジェッジ氏の名を挙げ、「討論会のステージで、男の中の男、トランプ氏の隣で夫にキスをする男はどう見える?」などと語り、民主党の支持者が敬遠するのではないか、と推測。「米国はまだ、ゲイが大統領に当選できる国ではない」と述べた。
リンボー氏の発言を受けて、ブティジェッジ氏と候補者指名を争うジョー・バイデン前副大統領は「(トランプ)政権の堕落の一端だ」と批判。共和党の重鎮、リンゼー・グラム上院議員もAP通信に、「米国の現状を見誤っている。この国は、性的指向を理由に、資格がないとみなすようなことはしない」と否定的な意見を語った。
2年前に同性婚をしたブティジェッジ氏は、コメントを公表していない。ただ、13日の集会では、「私は、結婚にも夫にも誇りを持っている」と話した。
トランプ氏は13日のインタ…
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