国内感染、新たな局面へ 厚労相「経路わからない事例」

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 新型コロナウイルスの国内での感染の広がりが本格化してきた。加藤勝信・厚生労働相は15日、記者会見し、「感染経路が判明していない事例がある。以前とは状況は異なっている」と述べ、国内感染が新たな局面に入ったとの認識を示した。和歌山の病院で医師や患者らの院内感染の可能性が高いことがわかったほか、東京では屋形船での新年会の参加者らで新たに8人の感染を確認した。

 厚労省によると、和歌山、愛知、千葉、北海道、神奈川の少なくとも5地域で感染経路が追えない国内感染が起きているという。政府は16日夕、専門家らによる会議を開き、国内感染の状況について科学的評価をして対策を示す。

 和歌山県は15日、医師や患者が感染した済生会有田病院(和歌山県湯浅町)で、男性外科医に続き、同僚の男性外科医とその妻(ともに50代)、外科に入院していた60代の男性患者の計3人の感染が新たに確認されたと発表した。この病院に一時入院していた70代男性の感染も確認されており、県内の感染者は計5人となった。

 県によると、新たに感染が確認された男性外科医は、4日に発熱やせきの症状が出て、10日に肺炎だとわかった。この間に計5日勤務していた。その妻は7日に微熱があり、14日にさらに体温が上がった。夫の濃厚接触者として検査して判明した。ともに別の病院に入院中で症状は安定しているという。

 2人の男性外科医は同じフロアで勤務し、控室も同じだったという。仁坂吉伸知事は「同僚にうつっていることは事実」などと述べ、院内感染の可能性が高いと認めた。

 60代の男性患者は1月28…

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