接触者外来、不安抱える人が次々と 和歌山の病院

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西岡矩毅 山田健悟
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 勤務医や受診患者らが新型コロナウイルスに相次いで感染した済生会有田病院(和歌山県湯浅町)。不安を抱えた利用者らが15日午前も病院を訪れ、「接触者外来」で問診を受けたり、持病の薬を受け取ったりしていた。病院内では職員らがせわしなく動き続けていた。

 同病院に勤務する男性外科医、受診・入院した男性の感染に続き、さらに15日には、県が外科医の同僚(50代)とその妻(50代)、別の入院患者(60代)の計3人の検査結果が陽性だったことを発表した。

 県は、1月18日から2月13日までに病院を利用した患者と家族を対象に、14日から「接触者外来」を同病院に設けて対応している。

 15日に接触者外来に来た30代の男性は、1月28日と2月4日に外科を受診した。11日から発熱と全身の倦怠(けんたい)感を覚え、13日からはこれまで感じたことのないほど関節が痛くなっているという。

 「新型コロナウイルスではないか」と不安になり、一緒に暮らす30代の妻と2人の幼い子と暮らす自宅には帰らず、仕事で使う車の中で療養しているという。

 保健所に相談すると、済生会有田病院へ行くように言われた。接触者外来で問診のほか、CT検査を受けたが、肺炎とは診断されず、ウイルスの検査はなかった。

 男性は「陽性なのか陰性なのか。はっきりさせて早く家に帰りたい。僕と同じように不安に思っている人は多いと思う。検査してもらえないこの状況を国や行政はどうにかしてほしい」と訴えた。

 県によると、1日に検査できるのは和歌山市と協力しても40検体分。感染が確認された人と濃厚な接触があったとみられる人や、原因の分からない肺炎患者を優先して検査しているという。

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