ひたすら「無言清掃」小中学校で広がる どんな意味が?

有料記事

萩一晶
【動画】福井の「無言清掃」 長野の「自問清掃」=萩一晶撮影
[PR]

 おしゃべりを一切せず、無言で掃除をする風景が全国各地の小中学校に広がっている。「無言清掃」「自問清掃」「もくもく掃除」「黙働流汗清掃」など、名前は様々だ。いったい何のための沈黙なのか。

「音を制する」

 「禅の里」として知られる福井県永平寺町の町立永平寺中学校。授業が終わると、全校生徒145人が掃除の持ち場へ。廊下や体育館の床にじかに正座し、黙想に入る。掃除の「心の準備」をする1分間だ。

 掃除にほうきは使わず、水拭きをする。ひざをつき、無言のまま床を這(は)うように、ぞうきんで拭いて回る姿はまるで修行僧だ。上履きがキュキュッと鳴る音だけが室内に響く。

 清掃は分刻みだ。基本の掃除…

この記事は有料記事です。残り2390文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら