6年間利用者ゼロ、市の施設廃止へ 整備費800万円

有料記事

北沢祐生
[PR]

 6年間、利用者がゼロのままだった長野市所有の「炭焼き体験施設」が3月末に廃止されることになった。観光ニーズが低く、窯の老朽化や職人の高齢化もあり、市は今後の活用が見込めないと判断。関連条例の一部改正案を市議会3月定例会に提案する。

 同市戸隠にある施設は1996年4月にオープン。旧戸隠村が都市住民との交流を深めて山村振興につなげようと、特産のそばの提供・販売などをする「そばの里二番館」(建設費約1億8千万円)とともに、800万円で2基の炭焼き窯と木炭収納庫を整備した。

 市によると、開設当初は中学校の修学旅行の体験学習などで利用されたが、資料が残る限りでは10年度の948人をピークに減り続け、14年度からは利用者はゼロに。生徒のやけどやケガを心配して敬遠する学校も少なくなく、窯入れから窯出しまで数日間かかることも要因とみている。

ここから続き

 炭焼き職人の高齢化などで指…

この記事は有料記事です。残り245文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら