山場を迎えている今年の大学入試。「MARCH」などの大規模私立大では、指定校推薦の志願者が急増したり、志望校のランクを下げたり、今年も受験生の「安全志向」が目立っている。一方、東京大などの最難関校の志願者の動向には変化も。どんなことが受験生の心理に影響しているのか。
「どのレベルまで受ける必要がありますか」「どこなら受かりますか」
埼玉県立の進学校。進路指導を担当する教諭は、今年の受験生やその保護者から、よくこんな質問を受けてきた。ここ数年、生徒の安全志向が続いていると感じるという。
「MARCH」(明治、青山学院、立教、中央、法政)などの指定校推薦入試を希望する生徒が急増。平均出願大学数は18年の10校から今年は11・3校に増えた。1人で39校に出願した生徒もいるという。教諭は「難関私大の合格者の絞り込みが続いたうえ、大学入試改革の混乱もあって、生徒以上に保護者の不安が高まっている」。
難関大への進学者が多い東京都立戸山高校(新宿区)で進路指導を担当する近藤明夫・主幹教諭のもとにも、1月の大学入試センター試験の後、生徒や保護者から「志望校のレベルを下げたい」「受験する大学を増やしたい」といった声が寄せられた。センター試験の平均点が低く、急に安全志向が強まったという。
記事後半では、学部別の傾向や、主な国私立大の志願者の前年比なども掲載しています。
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