主要作詰まった巨匠デュシャンのトランク 気になる中身
田中ゑれ奈
巨匠のバッグの中身、拝見!
20世紀を代表する芸術家の一人、マルセル・デュシャンが自身の主要作品を詰め込んだ「トランクの中の箱」の全要素80点が、神戸市の兵庫県立美術館で公開されている。デュシャンによる「持ち運びできる小さな美術館」という形容を「真に受けた」試みだ。
「箱」を開けるとまず、キュービスム風の「階段を降りる裸体No.2」や「大ガラス」など代表作のミニチュアが登場。さらに、作品の写真や複製が数点ずつ載ったシートが16枚収められている。手に取って眺めるのは「箱」を購入したコレクターの特権だが、展示室全体を使った今展では全ての要素を一つひとつ、シートの裏面まで見ることができる。
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「トランクの中の箱」(19…
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