2018、19年と2年連続でパ・リーグ最多本塁打のタイトルを獲得した西武の山川穂高が、打撃フォームの改造に取り組んでいる。昨年と比べて右肩よりにバットを構え、左足の上げ幅も小さい。練習を眺めていると、やりたいことが垣間見えてくる。
西武のキャンプ地・宮崎県日南市南郷町。山川は打撃練習で、いとも簡単に柵越えしていた。新しいフォームから放たれた打球は、左越えだけでなく、右中間フェンスも軽々と越えていった。
この右中間への打球に、今年の山川はこだわっている。昨年よりバットを1センチ短くした。確実性を求め、打率を上げるためだが、そこは長距離打者。「広角に打てれば、その分ホームランも増える」と考える。「いろんなホームランバッターの映像を見ても、右バッターは特に右中間に打っている。僕もエリアを広げたい」
逆方向に本塁打を打てる打者の例として、山川はバレンティン(ソフトバンク)やソト(DeNA)の名前を挙げた。3人が昨季放った本塁打のうち、右中間から右方向に運んだ本数は次の通りだった。
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山川(43本塁打)…右中間…
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