動かない体の私、知って 手握った女性「冷たいですね」

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田中奏子
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 動かない全身は冷え切っている。雪国・長野で真冬の夜、車いすで駅前に立ち続ける。「寒いほうが、人のぬくもりを感じられるでしょ」。こぼれた笑顔のすぐ下にぶら下がる看板にはこうあった。「俺とハグか握手をして下さい」

 昨年12月中旬の午後6時。井出今日(きょう)我(が)さん(29)は、地元のJR上田駅前(長野県上田市)にいた。街頭でハグ(抱擁)を呼びかける「フリーハグ」を始めたのは、ちょうど1年前。これまで上田や長野の駅前に10回ほど立ち、握手やハグをした人は170人以上にのぼる。

難病の筋ジストロフィーの男性。フリーハグを続ける理由には、日々の悔しい経験も関係しているといいます。活動を通して伝えたいこととは。

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 5歳のとき、全身の筋肉が徐…

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