町内唯一の病院を守れ 「患者ファースト」で赤字改善?

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神谷裕司
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 赤字に苦しむ国民健康保険高原病院(宮崎県高原町立病院)で財政環境を改善し、病院での医療を維持・向上させるため、「元気化プロジェクト」が始まった。町は、病院職員や町内の医療・福祉関係者、町民代表らを委員として病院のあり方を考えようと協議会(18人)を発足させ、病院内には運営改善を目指すチーム(約20人)を立ち上げた。

 高原町立病院は1950年に開設された。現在、常勤医師4人を含む48人の正規職員がいる。診療科は内科、外科、リハビリテーション科の3科で、病床数は56。

 町によると、2006年度から、町の一般会計からの一時借入金に頼るなど厳しい経営状況が続いてきたが、とくに15年度以降は一般会計から毎年1億~2億円の基準外繰入金(補助金)もつぎ込んでいる。18年度の医業収益は約6億6200万円、医業費用は約9億3700万円で、約2億7500万円の医業損失(赤字)となった。今年度の医業収益は6億円を下回り、赤字も約2億6700万円に上る見込みだ。

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 こうした状況を受けて町は…

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