ヒトの細胞で「ミニ乳房」作製 始まりは直径1ミリの塊

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杉浦奈実
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 大阪大や京都府立医大などのチームが、血管が通ったボール状の脂肪組織をヒトの細胞でつくり、「ミニ乳房」と名付けた。実験用マウスに移植したところ、血管から脂肪細胞に栄養や酸素が送られ、細胞が生きたまま移植場所にとどまった。将来的に、乳がん手術で乳房が変形したり失われたりした患者の乳房再建に使える可能性がある。

1週間培養しボール状に

 チームは、ヒトの脂肪細胞や血管の細胞、様々な組織になれる脂肪由来幹細胞に、コラーゲンの繊維を組み合わせて1週間ほど培養。すると、血管が通った直径1ミリほどのボール状の塊ができた。

シリコーン製の人工乳房は、悪性リンパ腫との関連が疑われて販売中止になりました。「ミニ乳房」を作った研究チームは、マウスでは脂肪移植をするよりもメリットがあったと話します。

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 この塊を約100個つくり…

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