芸術祭、引き際示す名古屋市 愛知県「河村氏はリスク」

有料記事

堀川勝元 岩尾真宏 江向彩也夏
[PR]

 愛知県で3年に1度開かれてきた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」について、名古屋市河村たかし市長は3日の記者会見で、次回(2022年)に向けた市の負担金を20年度当初予算案に計上しない考えを正式に表明した。芸術祭は県と市などからなる実行委員会の主催で続いてきたが、今後の運営体制の変化につながりかねない。

 県と市は事前協議を経て、毎年度の予算に準備費用を計上してきた。過去3年間(17~19年度)の県と市の負担割合は3対1で、市の負担は計2億1500万円。

 河村氏は会見で、昨年の芸術祭での企画展「表現の不自由展・その後」で、慰安婦を表現した少女像や昭和天皇を含む肖像群が燃える映像作品などの展示を「あんまり『反日』と言いたくないが、暴力クーデターだ」などと改めて批判。河村氏は公金支出を理由に芸術祭は「公共事業だ」と主張しており、「今の状況の中で僕の常識的な感覚からすると(負担金を)払えない」と述べた。

 また、今後の補正予算で計上する可能性を問われると、「絶対にやるなという気持ちのみなさんが多いと思いますよ」などと述べ、否定的な考えを示した。

ここから続き

 河村氏は昨年の芸術祭負担金…

この記事は有料記事です。残り651文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら