マツダ、「スモール」ゆえに 次の100年への生存戦略
近藤郷平 竹山栄太郎
「マツダさんがトヨタの『負け嫌い』に火をつけた」。2017年8月、東京都内で開いた会見でトヨタ自動車社長の豊田章男が切り出すと、隣にいたマツダ社長(現会長)の小飼雅道も「車づくりへの情熱は誰にも負けない」と応じた。両社は15年に結んだ業務提携を発展させ、互いに株式を持ち合って資本提携に踏み切った。
車業界は100年に1度の大変革期に突入した。米グーグルなど巨大IT企業も加わり、「CASE」(つながる車、自動運転など)と呼ばれる次世代技術の開発競争が激しさを増す。マツダだけでなく、大手のトヨタでさえ自前主義で乗り切れる時代ではなくなった。
もともとハイブリッド車(HV)の技術に乏しいマツダが、その本家であるトヨタに協力を求めたことで関係が深まった。
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「こんな車をうちはなぜでき…
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