あの車の名前が消えた マツダの覚悟、常識を破る新章

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近藤郷平

 あの看板だった車の名が消えた。

 黒を基調とする東京都内の販売店。照明で浮かび上がる車には、「マツダ2」のバッジがつく。世界で約330万台売れたマツダの小型車「デミオ」が改名した。「アクセラ」が「マツダ3」になるなど昨春以降、車名を海外と統一。会社名を前面に出し、国内の自動車業界の常識を破った。

 「悲願だった。グローバルで戦う小さな会社だけに、いつの日かネーミングを統一したかった」。販売などを担う副社長の藤原清志は明かす。その好機だと社内で提案し、ほぼ反対はなかった。

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 オート三輪メーカーから成長…

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