封鎖1週間、家にこもる武漢市民 病院は「廊下で点滴」
新型コロナウイルスによる肺炎が猛威を振るう中国・湖北省武漢市が、事実上の「封鎖」状態となってから30日で1週間がたった。チャーター機による在留邦人の帰国も進む中、閉ざされた街に残る人たちは不安との闘いの中にいる。中国政府は街を支えるため、国を挙げて支援物資などの送り込みを続ける。
「先が見えない」。市内で日本料理店を営む平松荘さん(60)は、チャーター機に乗らずに武漢にとどまることを決めた。
23日以降、市外とつなぐ交通網が途絶えただけでなく、市内のバスや地下鉄も運行を停止。多くの娯楽施設やレストランが閉鎖されている。
平松さんは店の営業を再開できる日に備えて残る決断をしたが、機会を見送ったことで帰国は当面難しい。「不安でいっぱいだ」と胸の内を明かす。
新型肺炎による29日までの死者は、市内で129人に上り、中国全体の7割以上を占める。感染者も2261人に達している。
武漢では、多くの人が感染を恐れて自宅にこもっている状態だ。40代の女性は、「封鎖」直前に買いだめした野菜や冷凍ギョーザが底をついた。
28日朝に1週間ぶりに買い…
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