帰国者の入院、12人に 症状ない2人が検査に同意せず

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 新型コロナウイルスによる肺炎が発生した中国・武漢市(湖北省)にいる日本人を帰国させる目的で、日本政府が派遣した民間チャーター機の第1便が29日、羽田空港に到着し、206人が帰国した。そのうち12人が体調不良を訴えて東京都内の病院に入院。5人はウイルス検査の結果は陰性で、残りの7人は確認中だという。第2便の民間チャーター機も同日夜に羽田から出発した。30日朝に約200人が帰国する予定だ。

 第1便のチャーター機は武漢で206人を乗せ、29日午前8時40分過ぎに羽田に着いた。今回は、外務省が28日朝の時点で把握している湖北省にいる帰国希望の日本人約650人のうち、感染源の疑いがある武漢市の海鮮市場と空港の近くにいる日本国籍を持つ人。機内では、政府が派遣した医師や検疫官が検疫を実施し、症状のない人は到着後、政府が用意したバスで国立国際医療研究センター(東京都新宿区)に移った。

 一般の患者や外来受診者と離れた場所で改めて検査し、陰性と分かるまで自宅や千葉県勝浦市のホテルで待機してもらう。厚労省によると、ホテルには191人が泊まった。第1便では、症状の無い2人が帰国後の検査に同意せず、検疫官が自宅に送り届け、今後も健康状態を確認することになった。自宅や施設への移動手段は政府や企業などが手配。政府は帰国者に1週間は外出せず、その後1週間も不要な外出をしないよう求めている。

 政府は、29日午前の時点で…

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