運転士が足りない JR四国、普通列車22本を取りやめ

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添田樹紀
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 JR四国は、3月14日のダイヤ改定の概要を発表した。乗客の減少や運転士不足から、普通列車22本の運行を取りやめる。新たにできる四国水族館(香川県宇多津町)近くの宇多津駅や、新駅の南伊予駅(愛媛県伊予市)に止まる列車の本数も決めた。

 普通列車が運行をやめるのは、予讃線の多度津―観音寺駅間や土讃線の琴平―阿波池田駅間など。通勤・通学に影響が少ない早朝や深夜の時間帯が中心になる。

 背景にあるのは運転士の不足だ。JR四国によると、国鉄のときに採用された社員が定年になる大量退職時代を迎えている。採用は増やしているが、「なかなか募集人数まで採用できない」(半井真司社長)のが現状だ。

 また、1987年の民営化後、しばらく採用数を減らしたことで、40代後半から50代前半の社員が極端に少なくなった。このため、運転士が確保しにくくなっているという。

 反対に、沿線の人口が多く、運行日を増やす区間もある。平日だけの運行だった徳島線の徳島―阿波川島駅間や、高徳線の高松―三本松駅間などで、計8本の普通列車を休日にも運行する。

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 四国最大級の規模という四国…

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