中国経由の在日朝鮮人、北朝鮮が受け入れ中止 肺炎対策

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編集委員・牧野愛博 ソウル=神谷毅
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 中国の新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている問題で、北朝鮮当局が朝鮮総連に対し、中国を経由した在日朝鮮人の訪朝を当面の間は受け入れないと伝えた。日朝関係筋が明らかにした。入国制限は数カ月間に及ぶ可能性があり、総連は故金正日(キムジョンイル)総書記の誕生日(2月16日)に向けた祝賀団の派遣もできなくなったという。

 訪朝するほぼ全ての在日朝鮮人は現在、中国を経由している。北朝鮮では水際の検疫体制に不安があり、過去にも重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)が流行した際に、外国人の入国を一部規制した。

 北朝鮮の労働新聞(電子版)は26日付の記事で、新型コロナウイルスの防疫対策を紹介。「国境、港湾、空港で衛生検疫活動を強化し、わが国にこの病が入らないよう徹底した防疫対策を立てなければならない」と主張していた。

 脱北者の一人が平壌の北朝鮮関係者から得た情報によれば、平壌への立ち入りも厳しくなっている。正日氏の生誕記念日のほか、2月8日の北朝鮮軍創建記念日の行事縮小や一部中止の検討も始まっているという。(編集委員・牧野愛博)

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