「たくあん」世界へ 日本制したこだわりの発酵技術

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佐藤修史
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 宮崎発の「たくあん」が世界の舞台へ――。埋もれた特産品を発掘し、磨き上げた成果を競う「にっぽんの宝物JAPANグランプリ2019―20」の農産物加工部門で、キムラ漬物宮崎工業(新富町)のたくあん「旨しょうゆ発酵だいこん」が最高賞のグランプリを獲得。2月22日にシンガポールで開催される世界大会へ出品される。

 同グランプリは、地域資源の価値を高める目的で、東京の人材会社が企画。「JAPAN大会」は昨年12月に東京であり、青森、千葉、高知、宮崎など10県で開かれた地方大会を勝ち抜いた商品をそれぞれの開発者がプレゼンテーションし、審査された。

 「旨しょうゆ発酵だいこん」は、①宮崎市清武、田野地区や新富町などの干しダイコンを、天日塩とともに特別栽培米の米ぬかに漬ける②8カ月以上寝かせ、十分に乳酸発酵させる③埼玉県の老舗醬油(しょうゆ)会社が1年以上かけて作った木おけ仕込みの醬油に漬け込む――という工程で完成する。

 キムラ漬物宮崎工業の木村昭彦社長(52)らが20以上のパターンを試行錯誤し、製法を確立した。

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 JAPAN大会では、木村社…

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