福井)3度の火災逃れた本尊 小浜市の永源寺で防火訓練

菱山出
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 文化財防火デー(26日)を前に、福井県小浜市田烏の永源寺で25日、防火訓練があった。過去に3回火災に遭ったという同寺から檀家(だんか)が本尊を運び出し、地元の消防団が放水活動を行った。

 本尊の木造聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)立像(高さ102センチ)は平安後期の特徴があり、市の有形文化財に指定されている。

 午前10時すぎ、「本堂から煙が出ている」との通報で訓練が始まった。檀家たちが本尊に見立てた段ボール箱を本堂から運び出し、到着した消防団が放水して、約15分後に鎮火した。

 松島寛久住職(75)は「最後の火災は江戸時代の約200年前と聞いています。3回の火災でも先人が本尊を守ってきた。訓練はいざという時に役立ちます」と話した。(菱山出)

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