案里氏側への1.5億円、国会に影響 質問開始遅れる

有料記事

鬼原民幸
[PR]

 通常国会の論戦の幕が上がって3日目の24日、与野党対立のあおりで参院本会議の開始時間がずれ込んだ。原因は、河井案里参院議員(自民党)の選挙資金問題。予定されていた代表質問は15分遅れで始まったものの、政権が抱えるスキャンダルが国会運営に影を落とし始めている。

答弁避ける首相、野党が反発

 昨年夏の参院選で初当選した河井氏。選挙を前に自民党本部から河井氏側に1億5千万円が支払われたとされる問題が浮上しているが、23日の代表質問で立憲民主党福山哲郎幹事長から事実関係を問われた安倍晋三首相は、答弁を避けた。こうした首相の態度に対し、野党側は反発を強めている。

 24日午前9時半、本会議前に議事進行などを話し合う議院運営委員会の理事会が国会内で開かれた。野党側は立憲・福山氏が前日、河井氏側に流れた資金について「考えられない金額だ。自民党総裁として事実かどうか」とただした質問について、24日の本会議で首相が再答弁するよう要求。だが、与党側は「急な質問で対応できなかった。昨日の質問に今日答えることはしない」(議運幹部)と突っぱねた。

 理事会は紛糾し、午前10時開会の予定だった代表質問は15分遅れでスタートした。その後、昼の休憩中に再度開かれた理事会でも平行線をたどり、来週以降に引き続き議論することになった。福山氏は午前の会派会合で「答えをいただきたかった。都合の悪いことはいつも言わない政権だが、こんな状況では国民に信頼いただける国会にはならない。予算委で安倍政権のおかしさをしっかり糾弾したい」と追及を続ける構えを示した。

ここから続き

■渦中の案里氏、無言貫く…

この記事は有料記事です。残り297文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら