73歳母に「うるせー」 酒で豹変の息子におびえる日々

有料記事

矢田文
[PR]

アルコール依存症 現場から:1

 「何度親をやめたいと思ったか」。鳥取市の女性(73)は、静かに笑うとそうつぶやいた。息子(51)のお酒の飲み方がおかしくなってから、もう何年経つだろうか。

 ギシッ――。2階の床がきしむ音がすると胸がドキッとする。「ああ、またか」。酒がきれると、真夜中だろうが息子は酒を買いに出かける。お金を取り上げたり靴を隠したり、戸に鈴をつけた玄関のすぐ横で寝て、出て行こうとする息子を待ち構えたこともある。どれも大した意味は無かった。

ここから続き

 息子は、飲む飲まないの周期…

この記事は有料記事です。残り914文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら